私は体を動かすことが嫌いではない。
妻はそこまで運動が好きではないのだが、いつか機会が訪れると信じている妊娠&出産に備え、簡単な筋トレやウォーキング、ジョギングを時々していた。
すると、事件は起こった。
【タバコ】
私と妻がよく行くジョギングコースの途中に、とあるチェーンホテルがある。
私と妻は同じタイミングでジョギングに行くことが多いが、走るペースが違いすぎるため、毎回あくまでお互いのペースを守りながら走っていた。
その日も、いつも通り私が先に行き、妻がだいぶ遅れて後ろを走るという感じだった。
そして私がある程度走り終わり、コースの途中でストレッチをしていたら、追いついてきた妻が一言。
「火のついたタバコをぶつけられた」と…。
【大した謝罪もなし】
話を聞くと、そのチェーンホテルの横を通った時、外でタバコを吸っていたホテルの若いフロントスタッフが、妻のほうを見ずにタバコをポイ捨て。
それが妻の太もも付近にヒットしたようだ。
妻より先を走っていた私がそこを通過した時にも、確かにフロントスタッフはタバコを吸っていた。
しかし、まさか周囲を一切確認せずにタバコを投げ捨てるとは…。
妻曰く、投げつけた相手はただ「ソーリー」の一言だったらしい。
激しい怒りが沸き、そのままフロントに怒鳴り込もうかと考えた。
だが、故意ではないにしろ、人様に火のついたタバコを投げつけ、ソーリーの一言で済ませる人間の頭がマトモだとはとても思えないし、そんな輩に怒鳴りつけたところで暖簾に腕押しの可能性も十分ある。
ひとまずこのまま帰宅し、タバコを投げつけられた場所(※ハーフパンツに灰が付着していた)を写真に撮って、そのチェーンホテルにメールで送りつけることにした。
【若者がやったこと】
メールに対する返事はすぐに来たが、責任者を名乗るその人物(※女性)からの返事は信じられない内容だった。
「今回の件は大変残念に思いますし、その場所は職員が喫煙していい場所ではないので、正しい場所で喫煙するように教育します。ただ、そのスタッフはまだ若く、若者がやったことなので(勘弁してください)」
おいおいおいおいおいおい…。
あなたがどんな家族構成か分からないけど、仮にあなたに子どもがいたとして、そしてその子どもに火のついたタバコを投げつけられたとして、「若者がやったことなので」で終わる問題なのかと…。
開いた口が塞がらなかった。
ドイツで住むようになり、露骨な差別に遭ったりすることも少なくないし、このように故意ではないにしろ嫌な思いもたまにする。
だが、このメールは、呆れ度で言えばおそらく過去1、2を争うほど。
そりゃあ、こんなことを言う責任者だから、フロントスタッフの教育なんか期待できるわけないよね。。。
やっぱりあの時、すぐにフロントに怒鳴り込めばよかった、と、ただただ後悔だけが募った。
コメント