洗濯機につなぐ蛇口の水漏れを修理してもらい、蛇口はピカピカの新品に取り換えられた。
しかし、これが悲劇の始まりだった。。。
【お湯がぬるい】
蛇口を修理してくれた業者さん2名がいなくなり、私と妻は朝食を済ませた。
そして朝食で使った食器を片付けようとした時だった。
食器を洗っている時にお湯をひねったが、これまでよりも明らかにぬるくなっている。
それまで、給湯器はだいたい42度くらいに設定されていた。
約42度といえば、シャワーを浴びていてちょうどいいくらいの温度だが、洗い物などをする時には少々熱く感じる。
だが、今流し台で出てくるお湯の温度は、確実にそれを下回っている。
我が家の給湯器は、洗濯機置き場の横に設置されている。
そのため「さっきの修理の時に、修理屋さんが意図せず温度調節のつまみに当たってしまって、それで水温が下がってしまったのかも?」と思い、給湯器のつまみをチェックした。
【給湯器のつまみチェック】
ところが、給湯器のつまみが動かされた形跡は微塵もない。
つまり、給湯器の設定温度はこれまでとなんら変わっていない、ということだ。
それではと、温度調節のつまみを目いっぱいプラスの方向へ試しにひねってみた。
過去の経験上、つまみを最大限プラスのほうまでひねると、触ることができないほど熱いお湯が蛇口から出てくる。
しかし今は、流し台、洗面台、風呂場から出てくるお湯は、完全にぬるいまま。
理由は分からないが、我が家の給湯器に問題が発生していることだけは確かだ。
水道の元栓を閉めたことが関係して給湯器が壊れたのかも?と予想したが、素人には何も分からない。
【午前と同じ修理屋さん】
大家にこの事情を伝えると、「分かった。午後にまた修理を送る」と返答があった。
そしてさらに10分後、見知らぬ番号から電話がかかってきた。
電話に出ると、午前に蛇口の修理をしてくれた業者さんの会社からだった。
どうやらその会社が、私と妻が住むマンションの修理関係全般を受け持っているところらしい。
電話の主は女性。
「今度は給湯器が壊れたんですって?災難は続くものですよね。15時に修理する人間を送りますけど大丈夫ですか?」と質問された。
この時点でまだ午前9時半。
なるべく早く直してほしかったが、ドイツは日本ほどサービス業が発達しているわけではない。(日本のサービス業が良い意味で異常とも言えるが…)
むしろ、その日のうちにTermin(予約)が取れたことを感謝すべきかもしれない。
それに15時であれば、就寝前のシャワーには十分間に合う。
「はい、ではそれでお願いします」と電話口の女性に答え、電話を切った。
【妻は産婦人科へ】
すでに産休に入っている妻はこの日、11時から産婦人科の予約が入っていた。
10時半ごろに家を出た妻は、街中で買い物を済ませて13時頃に帰宅した。
出産予定日まであと10日。
産婦人科の先生いわく、子宮口はこれまでとなんら変わらず、まだがっつりと閉まっている様子らしい。
「また来週も診察に来てもらうことになりそう(まだ出産は1週間以上先になりそう)だね~」なんて言われたようだ。
【約束の15時】
15時を数分過ぎた頃、インターホンが鳴った。
家の玄関を開けて待っていると、階段を上がってきたのは午前と同じ2人だった(笑)
午前と同じように洗濯機置き場へ2人を案内し、今度は蛇口ではなく給湯器の修理がスタートした。
まず給湯器の型番とサイズを調べると、一人は取り外し作業を始め、もう一人はいったん作業車に戻っていった。
作業車に戻っていった男性は、大きな段ボールを両手で抱えて再び階段を上がってきた。
段ボールの中身は、新しい給湯器。
それをテキパキと設置し、おおよそ30分くらいで作業は終了した。
修理屋さんいわく、「水の元栓を開け閉めしたことで空気が混入してしまい、そのせいで給湯器に不具合が起きたんじゃないか」とのことだった。
いずれにしても古い給湯器は大した目盛りもついてない“つまみ”型だったので、温度調節もけっこう適当だった。
それに対し、新しく設置された給湯器は、デジタル表示になっているため温度設定がとても容易。
新品かつ使い勝手が良さそうな給湯器に替わったことを、「怪我の功名だね」と喜んだ私と妻だった。
しかし………災難はまだ続いた。
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