【不妊治療33カ月と12日その2:給湯器故障→停電】

不妊治療

午前に蛇口を修理してもらったと思ったら、今度は給湯器が故障

同じ日の午後に今度は給湯器を修理してもらう、などバタバタだった。

そんなせわしない1日も終わり、妻と私はいつも通り19時ごろに夕食を済ませ、20時ごろ妻がシャワーを終えた。

我が家のバスルームは、ドイツではごくごく普通のユニットバス。

妻がバスルームの洗面台で風呂上がりの顔のお手入れをしている最中、私はその横で服を脱ぎ、浴槽に入ってシャワーを浴び始めた。

20時10分くらいだっただろうか。

すると、さらなる事件が起こった。

【停電】

頭についているシャンプーをお湯ですすいでいる時だった。

妻がいきなり「へっ!?」と声をあげた。

シャンプーまみれの私は目をつぶりながら「どうしたの?」と妻に聞いた。

「停電!?」

またしても大きめの声で、妻はそう言った。

「絶妙なタイミング」とでも言うべきか、私は目をつぶっていて、そもそも目の前が真っ暗だったのだ(笑)

シャンプーが目に入るのを覚悟で薄目を開けてみると、漆黒の光景は変わらない。

予想どおり目にシャンプーが入り、痛かった。

そして妻の言うように、やはり停電しているようだった。

「とりあえずシャンプー流すよ」

妻にそう言って頭をすすいでいると、みるみるうちにシャワーのお湯が真水に変わってきた。

そう。

停電のため、給湯器も動かなくなってしまったのだ。

時期は真冬。

むちゃくちゃ寒い……。

でも頭に泡をつけたまま出るわけにはいかない。

心を空っぽにして、ただただ震えながら頭のシャンプーを流し切った。

【服を着て室内をチェック】

真冬に頭から真水をかぶった私は、バスタオルで体を綺麗に拭きあげても、しばらく震えが止まらなかった。

だが、悠長なことは言ってられない。

妻が気を利かせて、暗闇の中、スマホを取ってきてくれた。

そのライトを照らし、我々は室内を点検し始めた。

この時点で分かっていることは、

・風呂場の照明が消えたこと

・給湯器がつかないこと

この2つ。

バスルームを出て最初に気が付いたのは、廊下に置いてあるWi-Fiモデムが光っていることだった。

「もしかしたら全部が全部、停電してるわけじゃないのかも?」という希望が湧く。

しかし廊下の照明は、スイッチを入れてもつかない。

【まずはキッチンへ】

まず気になったのは、冷蔵庫&冷凍庫。

もし冷蔵庫&冷凍庫が停電に見舞われていたら、中に入れてある食材があらかたダメになってしまう。

最悪、冷蔵のものはベランダに置いておけば大丈夫かもしれない。

ドイツの冬は、冷蔵庫の内部よりも寒いからだ。

だが、冷凍のものは軒並み処分を強いられるだろう。

そんなことを考えながらキッチンに行き、いざ冷蔵庫を開けてみると、中の電気はしっかりとついていた。

ついでにオール電化のコンロのスイッチを入れてみると、こちらも赤く(熱く)なる。

「じゃあ、コンセントは?」と思い、電気ポットのスイッチを入れるとこちらも作動する。

だが、一方でキッチンの照明は反応がない。

この時点で、「照明は軒並みアウトなのかな?」という仮説が出来あがった。

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