【不妊治療33カ月と12日その3:暗闇チェック@停電中】

不妊治療

シャンプーを流している時に、突如停電に見舞われた我が家。

停電により給湯器も使えなくなったため、真冬に真水で頭の泡を洗い流すという苦行。

止まらない体の震えと戦いながら、私は妻と一緒に停電の被害状況を調べる作業を始めた。

廊下とキッチンを調べ終わった私たちは、続いてリビングへ向かった。

【むちゃくちゃ薄暗い照明】

リビングのドアを開け「どうせここもダメだろう」と思いながら照明のスイッチを押した。

すると、普段の15%ほどではあるが、ぼんやりとした明かりがついた。

しかし繰り返すが、普段の15%ほど。

つまり、照明がついていることは認識できるものの、例えばこの明かりの下で本を読むのはかなり厳しいし、妻の表情もかろうじて分かるくらい。

では、台所のようにコンセントに電気は通っているのだろうか?

そう思って、コンセントに充電器を差し、それをスマホとつないでみた。

すると突然、天井の照明が一段と暗くなり(普段の5%くらい)、そして照明は1秒間に2~3回の間隔でついたり消えたり…。

かなりのスピードで照明がチカチカと点滅していて、もはやクラブのそれに近い。

妻と「なに、これ?」と言って苦笑する。

あまりにも目がチカチカするので、スマホの充電器をコンセントから引っこ抜いた。

すると、照明は少しだけ明かりを取り戻し、そして点滅することもなくなった。

【寝室は全滅】

そして寝室に移動すると、こちらはコンセントも照明も全滅。

我が家の区切りの中で、最も被害が大きく、まったく電気を使えないのは寝室だけだった。

【Stromkastenはどこだ!?】

以前、ここでも記したが、この家に引っ越してきて約8年。

大家からの依頼を受けた自主点検のための電気技師さん(?)が我が家に来ることも何度かあったが、そのたびに

電気技師さん「ところでStromkastenどこ?」

私「小さめのブレーカーっぽいのならあるけど」

電気技師さん「いや、これはStromkastenじゃない。これは電気を入れる元のスイッチみたいなもんだ」

という会話に必ずなっていた。

その時、たいてい決まって電気技師さんは両手で四角を作り、Stromkastenは一辺が15~20cmくらいの大きさであることを私たちに教えてくれた。

だが、電気技師さんと我々とで家の中をくまなく探しても、結局見つけられないということが何度もあった。

これまでは、そんなふうに整備点検のために探していたものだから、「見つからない → まぁいっか」で終了していた。

ちなみにStromkastenを検索すると、配電盤のような画像が出てくる。

そして今回は停電。

そのStromkastenを見つけることが、復旧の突破口になる気がした。

そこで、ふと思い出した。

「そういえば地下(Keller)の一角に、このマンションの配電盤らしきものがあったな」と。

地下に行けば、少なくとも我が家の配電盤かStromkastenも見つかるんじゃないか。

そしたら停電から復旧するヒントも得られるんじゃないか。

そんな淡い期待を抱きつつ、真水の寒さに体を震わせながら私は地下へおりた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました