普段から妻は、生理が来る5~7日前くらいから胸が張ってくる。
「なんか胸が張ってきたかも」という妻の言葉が勘違いであることを2人で祈り、そのまま生理が来ないことを願っていたが、結局そいつはやって来た。
それなりに凹む
妻の胸の張りという「予兆」があったので、山の頂きから奈落の底へ突き落されるほどのショックはなかった。
しかし、けっこう楽観的に構えていたため、妻の予兆という客観的要素はあったものの、妻も私もそれなりに凹んだ。
でも、妻の前ではあまりそんな姿を見せたくなかったので、「全部で8回チャンスがあって、そのうちの1回が終わっただけ。2回目に向けてまた前に進んでいこう」と話し、妻もそれに納得しているようだった。
いや、「納得している」というのは幾分違う。
妻も私も「(8分の1が終わっただけだ、と無理やりにでも)納得しようとしている」という表現のほうが正しいのかもしれない。
【不妊治療8カ月と25日】2回目の人工授精へ
生理が来てからの手順は、1回目と同じ。
生理が来たことを電話で病院に伝え、予約を取り、血液検査とエコーで次の排卵のタイミングを計るという作業が待っていた。
ただ、1回目の時と違い、2回目の今回は卵の育ちが思ったよりも早く、血液検査をたった2回終えただけで「もう排卵の準備が整ってきてるから明日(人工授精を)やりましょう!」というドタバタな感じで日程が決まった。
当日の手順も、1回目とまったく一緒。
8時に私(夫)が病院に行き、個室で放出。
私のオタマジャクシが洗浄された後、10時に妻が病院へ行き、それらを受け止める。
今回は私が仕事を休めなかったため、前回同様、妻は1人で病院に行った。
ありがたいことに今回も中年の女性の看護師さんが妻の体をさすっていてくれたし、2回目ということもあって妻の緊張もだいぶ少なかったらしい。
次のタイミングは少し先
2回目の人工授精は、年の瀬が迫りつつある時期より少し前に行われた。
そして病院はクリスマス時期に入ると、一旦すべての業務をお休みにするらしい。
医者の先生も看護師さんたちも、普段からかなり忙しく働いてらっしゃるし、年の瀬はまるまる1カ月くらい病院を閉めるとのこと。
妻は先生から「仮に今回の人工授精がダメだったとして、年末は閉まってるから3回目は年が変わってからだね。でも焦ることはない。ゆっくり頑張ろう」という優しい言葉をもらったらしい。
「妊娠検査で陽性が出たら、最高のクリスマスプレゼントになるね」なんて妻と話しながら、師走の雰囲気を楽しんでいた。
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