私も妻も、特に問題が起きることはなく、1回目の人工授精を終えた。
この日、私は仕事を休み、妻は午後だけ出勤した。
当時の気持ち
今思えば、まだまだこの時は楽観的な気持ちのほうがかなり強かった。
フーナーテストの結果が思わしくなく、早々に人工授精に移行したわけだが、「慣れた医者の手で、精子を奥まで押し込むんだから、すぐに妊娠するんじゃなかろうか」くらいに考えていた。
ただ私も妻も、表現が正しいのか分からないが、貧乏性というか、普段の生活でいろんなものに対して「もったいない」という意識が強く働く傾向にある。
その性格が影響してか、人工授精を行った晩も、お互いに多かれ少なかれ気疲れはあったものの、夫婦の営みは行った。
「せっかく排卵導入剤を注射したのだし、排卵が予定よりも遅れてしまった(人工授精のタイミングじゃなかった)可能性もゼロではないのだから、妊娠の確率を高めるためにもヤっておこう」というわけだ。
…まあ、これが「もったいない精神」に関連しているのかは、賛否あるだろうが(笑)
夜の営みが続く
正直なところ、私も妻もそんなに若いわけではないし、不妊治療の最初の面談で先生に伝えたとおり、回数は月4~8回といったところ。
でも人工授精を行った後は3日連続で夜の営みが続いた。
理由は、上で記したように、「排卵が遅れているかもしれない=妊娠の可能性を上げるため」。
こうやって文字だけで見ると、ものすごく事務的かつムードもへったくれもない機械的な作業に聞こえるかもしれないが、私も妻もそんなことはなく、普通に楽しむことができた。
妻に比べるとそれなりに年上の私も、「自分もまだまだ若いんじゃな」と妙な自信を得ることもできたし(笑)
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