さてさて、触診が終わると次は問診。
医者の先生も、こちらのドイツ語が不十分であることを理解してくれていたので、比較的ゆっくりと話してくれた。その点は非常に助かった。
余談だが、私が思うドイツあるある(欧州の他の国もそうなのかな?)の1つに「病院の受付は不親切orぶっきらぼうな人が多い。逆に医者の先生は親切で丁寧な人が多い」というのがある。
この泌尿器科に関して言えば、受付は比較的穏やか。そして医者の先生は多分に漏れず丁寧だった。
問診スタート!
ところどころ忘れているかもしれないが、聞かれたことは…
・身長
・体重
この辺の超基本情報から始まり、その他の質問は…
・現在、週にまたは月に何回くらい性交をしているか。
・性欲の減退を感じる時はあるか。
・性欲の減退があるとしたら、いつから始まったか。また程度はどれくらいか。
・声変わりが始まったのはいつか。
・精通が起きたのはいつか。
・性病にかかったことはあるか。
・喫煙習慣の有無。
・飲酒習慣の有無。
といったところ。(※この先、思い出したら随時付け足していきます)
返答に窮する質問
どれもできるだけ正確に答えようとしたが、1か所だけ詰まる場面があった。
それはズバリ「性病にかかったことがあるか」のところ。
実は若かりし頃に2度、淋病をもらってしまったことがある。
しかし、そのことは隣に座っている妻には一度も言ったことがなかった。
「うわ、なんて質問だ…」
「妻には言ってないしなぁ…」
「でもここで嘘ついて今後の治療方針にブレが生じたらまずいなぁ…」
「あとで大ごとになるくらいなら今のうちに言ってもしまおうかな…」
「昔のことだし、驚かれることはあっても怒られることはないだろう…」
上記の自問自答がわずか0.2秒くらいの間に脳内で行われた結果、導き出された答えは「正直に言う」だった。
医者「性病にかかったことはありますか?」
私「Ja(はい)」
横にいた妻は、この時点では特に反応はなかった(ように見えた)。
だが、病院を出てから「性病にかかったことあるって知らなかったから驚いた」というようなことを言っていた。
妻の表情に怒りのようなものはなく本当に驚いただけのようだったが、「性病に罹患したことがある」というエピソードにネガティブさこそあれど、ポジティブさは一切ないことくらい誰にでも分かる。。。
ごめんね、ロクでもない男で。
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