少し前まで、仕事が忙しくてこのブログが停滞気味でした。
今現在、仕事の忙しさこそ和らぎ、頑張ってブログを更新しようとはしていますが、なかなか執筆に手が回りません。
この時のことを思い出して文章にするのは、やっぱり精神的に負担がものすごく大きいからです。
でも、同じ境遇で苦しみ、悩み、傷ついている方にとって、ほんのわずかでも何か参考になればと思い、これからもこのブログに書きまとめていきたいと思います。
という謎の決意報告。
【病院へ】
受付予定の時刻は朝7時。
自宅から病院まで距離があるため、6時20分頃には家を出た。
付き添いのためもちろん私も一緒に行ったのだが、コロナのせいで私は病院内に留まることができないという。
初めての手術で不安がる妻を一人残すのは心苦しい。
しかし規則は規則…。
大丈夫だと妻に言い聞かせ、私は病院を後にするしかなかった。
【いったん帰宅】
妻のことは心配だが、何もせずに悶々としているわけにはいかない。
妻を迎えに行く時間がくるまで、洗濯や食材の買い出しなどやるべきことはやらなければならない。
さっさと買い物を済ませ、洗濯機を回し、洗濯物を干し、そして少しばかり仮眠を取った。
妻から連絡があったのはだいたい12時頃。
麻酔から目が覚め、今はまだ部屋で待機しているとのことだった。
妻いわく、部屋は2人部屋。
妻より少し年上の、ドイツ人の女性もいたらしい。
妻も彼女に詳しい話を聞くことはためらったが、彼女も日帰りの手術を受けたという。
「自分と同じような境遇の人がいる」
「つらい思いをしているのは自分だけじゃない」
妻が一人部屋ではなく、二人部屋で休憩させてもらえたのは、今思えば良かったのかもしれない。
【2時間後に迎えに】
妻からは「先生と話したけど14時~15時頃に退院できるみたい」と連絡が来た。
なのでそれに合わせて病院へ向かった。
本来ならまだ寒い時期だったけど、その時期のドイツにしては空の色はとても青く、気温も穏やかだった。
どうやら妻が部屋を出られたのが、私が妻から聞いてた時間よりも少し早かったみたいで、妻を待たせてしまった。
妻からは「らんたろー、どこにいるの?」と、泣き顔のスタンプでLINEが送られてきた。
入口に走って向かい、妻と合流。
院内の庭園にポツンと立つ桜を横目に見ながら、病院を後にした。
【アプリの中の子ども】
夜、寝る前のこと。
ベッドに入り、久しぶりに「トツキトオカ」のアプリを開いてみた。
今までは、開くたびに言葉をかけてくれていた子どもだったが、妻が設定を変えていた。
つまり、「亡くなった」という設定に変えられたということだ。
アプリの中と言えども、大事な自分の子どものように思っていた。
その子どもは、もうこちらに声をかけてくれない。
空へ旅立っていた子どもは、アプリの中でも空にいて、三日月の上でただ休んでいるだけだった。
子どもが手の届かないところに行ってしまったのだと再認識し、それが悲しくてまた泣いてしまった。
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