移植の時に言われたように、朝7時50分に妻は血液検査で病院に行かなければならなかった。
この血液検査は、HCG値を調べるためらしい。
HCG値というのは、human(人) chorionic(胎盤性) gonadtropin(性腺刺激ホルモン)の頭文字を取った言葉。
このHCG値、基本的には女性が妊娠すると上がるものらしい。
採血自体はものの5分ほどで終わったようで、妻は病院を後にした。
その日の13時くらいに、血液検査の結果に関する電話が病院からかかってくるようだ。
【採血の結果】
妻は、病院からの電話でHCG値が高いことを聞かされた。
つまり、妊娠の兆候は続いているということだ。
この時点で、膣に入れる薬「クリノーネ」が残り少なくなっていた。
その処方箋をもらうため、午後になって妻は病院へ向かった。
【不妊治療25カ月と21日:再び血液検査】
朝8時、妻が病院で採血を受けた。
前回同様、結果は午後に電話で来るらしい。
卵ちゃんを信じるしかない。
そして、午後に来た結果。
またしてもHCG値が上がっていた。
「この段階で下がっていると生理が来る兆候みたいだよ」と妻が言っていたが、妻のHCGは2000くらい?(←うろ覚え)だった様子。
電話をかけてきた病院の人も、「すごく良い数値だよ」と言っていたらしい。
【不妊治療25カ月と25日:またしても採血】
朝8時の予約で、妻は病院で採血。
この約1カ月間、あまりにも採血をしすぎていて、妻の腕は注射針を刺した痕がいたるところにある。
実物を見たことはないが、もはや薬物中毒者のそれに近いのではないだろうか(苦笑)
繰り返しになるが、この日もHCG値はアップ。
今、こうしてブログで振り返って書いていると、「同じことばかり書いているなあ」と一瞬思ってしまう。
だが、採血のたびに私と妻は「HCG値が下がっていたらどうしよう」という不安に襲われていた。
おかげさまで、この日もHCG値に減少は見られず、妊娠は継続されているらしかった。
【不妊治療26カ月と2日:初めてのエコー検査】
この日はICSI実施後、初めてエコーで検査する日。
例によって、妻が一人で病院へ。
予約は12時だった。
最初はLINEが通じていたけど、途中から妻のレスポンスがなくなった。
その45分後。
妻から「終わったでつ」と連絡が来た。
「どうだった?」と聞くと「たまごちゃん、心臓がピコピコしてた」と返事が。
もちろん嬉しかったし、その喜びを伝える感じで妻にラインを送った。
だが実は、嬉しいという感情以上に、安堵のほうが勝っていた。
子供を欲しいという私と妻の夢が、今回も潰えなかったからだ。
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