「人生山あり谷あり」とはよく言ったもので。
母親に最高の報告ができた翌日、地下室が浸水した。
ドイツでも最近増えてきたゲリラ豪雨のせいだ。
【夕方前に降り始めた雨】
もちろん天気予報もチェックしていたし、結構な強さの雨が降るということは知っていたが、夕方前に降り始めた雨の強さは時間を追うごとに増すばかりだった。
自然災害の多い日本に比べ、ドイツはこういう時にインフラが簡単に麻痺状態に陥りやすい印象がある。
案の定、仕事場から自宅まで帰ろうと思っても、電車は途中までしか走っておらず、代替として使えそうなバスも軒並み運休。
アプリで電車の時間を調べると「128分遅れ」などという、表示する意味などない数字が書かれている。。。
仕方がないので、徒歩での帰宅を目指した。
電車が走らなくなってしまった箇所から、自宅までは約6km。
歩けない距離ではない。
仕事から帰宅する途中、歩道の横の側溝という側溝から噴水のように水があふれ出ていた。
【不妊治療28カ月と29日:地下室をチェック】
実は7年前にも、同様のことが起こっていた。
当時は、大雨で排水が逆流して地下室が水浸しになった。
あの時ほどではないが、側溝から噴き出していた水量を見ると、今回もなかなかの被害が予想された。
大雨の翌朝、地下室を除きに行くと、階段の途中からすでに汚れが目立った。
つまり、その高さまで浸水していたということだ。
これを見た瞬間に、今回もなかなかの被害だと思った。
地下室の排水口の周りには泥という泥が固まった状態で残され、地下室に置いていたものは軒並み水に浸かった様子だった。。。
【善は急げ:棚を購入】
前回の浸水被害以来、私たちは地下室にあまり物を置かないようにしていた。
しかしスーツケースだけは、普段ほとんど使わない一方でスペースをそれなりに取る非常に邪魔なものなので、地下室に置いていた。
今回も、地下室に置いておいた4つのスーツケースは全部水に浸かってしまい、しばらく天日干しする必要がありそうだ。
それと同時に、次の対策を練らないといけない。
妻の提案により、金属製の組み立て型の棚をさっそく購入した。
高さもそれなりにある。
この棚に置いておけば、次回よほどの浸水があったとしても、おそらくは大丈夫だろう。
【不妊治療29カ月と4日:洗濯物干し】
この頃、生まれてくるベビちゃんのために役立ちそうなものが安く手に入らないか、ebayを眺めるのが半分趣味になっていた。
すると妻が、タダで洗濯物干しを譲ってくれる人を発見した。
使用感は確かにあるし、真ん中の2本は線が通っていない。(そのぶん干す箇所が減る)
でも新たに購入すれば細かい出費にはなる。
しかも出品者の家まで徒歩圏内。
ベビちゃんが産まれたら洗濯の回数は確実に増加する。
妻が出品者にコンタクトを取り、お互いの都合がよい日時を取り決め、実物を受け取りに行った。
その日は暑く、地味に重量のある洗濯物干しを持って歩いていたら、結構な汗が出てきた。
でも、産まれてくるベビちゃんのことを考えたら、なにも苦ではない。
むしろ、嬉しさがこみあげてくる。
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