タイミング法も、人工授精(IUI)もうまくいかず、体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)を同時進行で行うことになった私と妻。
結果的にICSIのほうがうまくいき、妻のおなかには新たな命が宿っている。
あれから約4カ月。
忘れた頃に、IVFとICSIの請求書が届いた。
【IVFとICSIの料金は…】
以前、ここでも記したが、私と妻の場合は、IVFで5つ、ICSIで4つの卵子に授精を試みていた。
私が加入しているプライベート保険が太っ腹なおかげで、私にかかる費用は全額、そしてなぜか妻にかかる費用も半額負担してくれるという超超超好条件ではあるが、一体いくらかかるのか、少なからず気になっていた。
いざ、私の封筒を開けてみると………
書かれていた金額は1618.51ユーロ(2023年4月7日のレートで約23万2600円)。
そして妻のほうの金額は1630.93ユーロ(2023年4月7日のレートで約23万4400円)だった。
なぜ4カ月もの間、請求書が届かなかったのか謎であるが、こういう医療系の支払いの猶予は、たいてい請求書の発行日から30日以内とか1カ月以内とかだったりする。
忘れるとあとが怖そうなので、私と妻はPCを使ってすぐさま指定口座にお金を振り込んだ。
【不妊治療29カ月と11日:妻の一言「胎動が弱い気がする」】
夕方、家に帰ると妻が沈痛な面持ち。
どうしたの?と聞くと、「なんか今日は朝から胎動をあんまり感じない」と言う。
私は胎動を直に感じることができないだけに、そんなことを言われるとむちゃくちゃ不安になる。。。
ネットで調べてみたところ、胎動が弱いことが気のせいだった例がほとんどだけど、赤ちゃんに危機的状況が訪れてる例もあるとのこと。
要するに、人によって様々だということだ。
妻は「気分を変えるために散歩に行く」と言って外出したけど、こちらとしてはベビちゃんが無事でいてくれることをただただ願うことしかできない。
そして約1時間後、妻が帰宅した。
「散歩してたら、なんとなく胎動が多くなってきたと思う」と妻は言っていたけど、正直私にはよくわからない。
心配する私に気を使って、そんなことを言っているようにも見える。
【不妊治療29カ月と12日:胎動の報告少なめ】
ここ最近、毎朝だいたい決まって「朝起きたらおなかドスドス蹴られた」とか「なんかおなかの中でグルンって動いてた」とか「ポコポコって殴ってるような反応があった」とか、朝のうちにベビすけの胎動を報告してくれていた妻だが、この日は朝の報告がなかった。
夜、仕事から帰宅しても報告は少なめ。
一昨日までを100とすると、昨日は40、今日は20くらい。
まさか…本当にベビすけの身に何か起こっているのではないだろうか。
とても暗い気持ちになった。
【不妊治療29カ月と13日:朝から挨拶】
朝起きると、妻がおなかに向かって「ベビちゃんおはよう」と声をかけている。
そんなこと、昨日も一昨日もしていなかった。
まるで私に気を使って、私を安心させるために、そんなことを言っているように見える。
なんというか、すべてを悪い方向に考えてしまうのだ。
息子は、妻のおなかの中で本当に元気に生きているのだろうか。
不安しかない。
胎児の心音とか胎動を聞ける機械でもあれば、こういう時の不安はさっさと取り除けそうだし、思い切って買ったほうがいいのかなぁ…。
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