何から何まで初めてだった第1回目の精液検査から1週間後、検査結果を聞くため再び泌尿器科へ。
不妊の原因が自分にあるのか否か。
それをはっきりさせることが、この検査の理由の1つであることは承知していた。
が、「もし自分が無精子症とかだったらどうしよう」という不安は少なからずあり、検査結果を聞くまでは結構ドキドキしていた。
まずは触診から
今回も同行してくれた妻と共に病院で受付を済ませると、ほどなくして医者の待つ部屋へ呼ばれた。
ドイツでは当たり前だが、まずは医者と握手。
妻は椅子に座り、早速医者からは「触診をするからズボンと下着を脱いで」と言われ、下半身スッポンポンになりベッドに横になった。
イチモツを念入りに調べられた後、次は起立。立った状態で睾丸のチェックが始まった。
睾丸を掴まれた状態で「はい、大きめの咳をして」など指示があり、その通りにこなした。
睾丸の違和感、血が混じった精子
一通り検査が終わった後で医者から「何か言っておきたいことや気づいたことはある?」と言われたが、その時に私が答えたのは、「実は数年前から、射精時に左の睾丸の付け根あたりに締め付けられるような違和感がある」ということと、「5年くらい前に一時期、射精の時に精子に血が混じっていた」ということ。
元来、医者があんまり好きではなく、苦しいと感じる状況にならない限り、ほとんど病院にはかからないようにしていた。そのため「睾丸付け根の締め付け感」と「血が混じった精子」のどちらも放置したままだった。
前者についてはあまり感じない時もあるなど波があり、後者についてはだいたい数カ月くらいで血が混じらなくなったのだ。
せっかく始める不妊治療。万全を期すためにも、これまであったことはすべて伝えなければならない。
そのことを医者に伝えると、彼は「OK。じゃあもう少し左の睾丸を調べてみたい」と言い、再び入念な触診が始まった。
その結果、「もしかしたら左の睾丸に軽い静脈瘤があるかもしれない。不妊治療を始める前に、別の病院でエコー検査をして、状態をもう少ししっかりチェックしたほうがいい」と…。
この時点で「うわー、まじか…」と軽くショック。まず「静脈瘤」というものがどういうものなのかよく分からないし、それがタマタマに出来てて果たして大丈夫なもんなのかも全く分からない。。。
大げさに言えば、死刑か死刑じゃないか、その宣告が先延ばしにされたような感覚。
「後でエコーができる病院は紹介するから。んじゃズボンをはいて席に座って」と医者に言われ、椅子に座ると、続いて問診がスタートした。
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