「卵胞の育ち具合もいいし、血液検査でのホルモンの数値も排卵の準備が整ってきてることを示していたから、フーナーテストに臨みましょう」
電話口の看護師さんはそう言っていた。
フーナーテストとは
フーナーテストなんて単語、妻と不妊治療を始めるまで、いや、正確には始めてからもその時まで、聞いたことがなかった。
日本語に直すと、「性交後試験」とか「性交後検査」みたいな感じになる。
要するに、排卵のタイミングで性交渉を行い、その翌日など一定時間を過ぎた後に子宮頸管の粘液を調べ、精子の運動っぷりを調べるというもの。
インターネットで「フーナーテスト」と検索すると、より詳しい説明がたくさん見られるので、詳細を知りたい方はそちらをご覧ください。
具体的な指令と「素敵な夜」
順序よく説明してくれたので、大変分かりやすかった。
・明日の17~18時にオビドレル(※)を打つ
・明後日の22~23時に、”素敵な夜”を過ごす
・明々後日の8時半に病院で粘液検査
(※…排卵を促す注射。フーナーテストに向けて妻はすでにこの時点で処方箋をもらっており、薬局で購入済み)
【不妊治療1カ月と29日目】見てらんない
電話を切ってから妻はさっそくオビドレルの打ち方をYouTubeで勉強していた。
私はというと…
「自分で注射打つなんて怖すぎる」
という恐怖で内心ちょっと震えていたw
さて、電話の翌日。指定の時間が近づいてくる。
どうやら妻もドキドキしているらしい。「らんたろーも一緒に見ててくれない?」とお願いされた。
しかし血を見るのは本当に得意じゃない。自分の血液検査の時だって、血が抜かれているところは見ないように目線をそらすくらい。
なので妻に「そばについていてやりたいのはヤマヤマだが、一人でやってくれ。見てらんないから」と懇願。
妻は苦笑していたが、「頼りにならねー夫だな」と思っていたことだろうw
オビドレルを打つ場所は、おへそより下のいわゆる下腹部。皮下脂肪の多いところらしい。
妻は便座に座りながら、ドラッグストアで買ってきたアルコール消毒を下腹部に噴射し、さっさと注射を打っていた。
終わった妻に感想を聞くと、「ちょっと痛かったけど、うまくできたと思う」とケロっとしていた。
「俺にはぜーーーーーーーったい無理だな」と言うと、妻は「チキンやの~」と笑っていた。
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